テープ起こしの仕事で重要なのは

テープ起こし 仕事

テープ起こし(文字起こし)の仕事をする上で一番重要になってくるのは、きちんと会話を聞き取れる耳を持つこと。

そして、英語のテープ起こしの場合は、きちんと英語を聞き取れる耳を持っているかどうかです。

いくらタイピングが早くても、録音された音声を聞きながら、正確に聞こえたことを文字に起こすことができなければ全く意味がありません。

テープ起こしのコツについてはこのサイトが参考になります。

 

英語テープ起こしの場合

たとえば、英語に関しては、日本語の方言のように、いろいろな国や地方、地域によって、話しかたに独特のなまりやクセみたいなものがあります。

ざっくり言って、アメリカ、イギリス、オーストラリア、それぞれで話されている言語は英語ですが、それぞれ微妙にアクセントが違ってきます。

そのため、録音された音声からきちんと会話を聞き分けて、文字起こしをしながら文章化していくのは大変な作業になります。

 

テープ起こしの仕事は減っている!?

テープ起こしという仕事は、それなりにテクニックやスキルが必要ですが、国家資格のようなものはないので、自分で努力すればテープリライターになることは可能です。

しかし、テープ起こしを利用するクライアントも、近年では予算の関係などもあり、テープ起こし自体をインハウスでするケースも増えているため、業界は厳しい状況が続いています。

現在では、コロナウイルスの影響もかなりありますが、フリーのテープリライターはもちろんのこと、テープ起こし業者でも依頼数が減少しています。

そのため、作業料金の割引をはじめ、納期の短縮といったサービスを行って、依頼の獲得を目指す業者も多くなっています。

テープ起こし・文字起こしの起こし方について

テープ起こし 起こし方

さて、本日は「テープ起こし・文字起こしの起こし方」について紹介したいと思います。

テープ起こしの起こし方の種類は、ケバ取り、素起こし(丸起こし)、整文、要約(サマリー)の4種類あります。

こちらの起こし方をひとつずつ見ていきましょう。

 

ケバ取り

テープ起こしで一番スタンダードで一番依頼が多い起こし方が「ケバ取り」になります。

ケバというのは、意味を持たない不要語(「えー」「えっと」「あのー」「ああ」)などを取り除き、読みやすい文章に仕上げます。

不要語を例に挙げるとこんな感じです。

えー、私は
えー、それはですね。

このケバがなくなるだけで、文章もスッキリし、凄く読みやすくなります。

「ケバ取り」は、インタビュー、セミナー、講演会、座談会、シンポジウム、会議などの際に、
よく用いられる起こし方になります。

 

素起こし(丸起こし)

ケバ取りで説明した不要な箇所も全て残し、発言者の言葉を省略などせずに、丸々文章にすることを「素起こし(丸起こし)」といいます。

場合によっては、笑い声、相槌といった事も細かく起こしていきます。この素起こしは主に裁判用、インタビューといったものに使われることが多い起こし方になります。

1対1などのインタビューならそれほど大変ではないのですが、話者が増えれば増えるほど、かなり大変な作業になります。テープ起こしをする方で、話者が1名増えると納期、料金なども上がるケースも多いのではないでしょうか。

 

整文

あまり意味を持たいない言葉をケバ取りした文章を「です・ます調」に直して、さらに話し言葉を書き言葉に直し、読みやすく丁寧な表現に整えていく起こし方が「整文」といいます。

主にセミナー、講演会、座談会、シンポジウム、会議といった用途に使われたり、そのコンテンツをそっくりサイトや資料として使うことも多いようです。

 

要約 (サマリー)

要約 (サマリー)は、利用する方の要望にもよりますが、一度整文した文章を約6割~7割くらいの文章を圧縮し作成していきます。

依頼者の希望に沿うように、何度かやり取りも必要になります。

※要約 (サマリー)を依頼す際は、要約を何度も起こしたことがある経験を積んだ優秀なテープライターに依頼をするようにしましょう。

テープライターになるにはどうすれば良いのか?

通信講座

本業、副業としてテープライターの仕事をするのに、「テープ起こしの資格は必要ではないのか?」と考える人も多いのではないでしょうか。

実際に、テープライターとしての民間資格はありますが、テープライターの仕事を行う際は、必ずしもその資格がなければできないというわけではありません。

無資格でも問題なく、仕事を受けることができます。但し、実際に仕事を依頼する人からしてみれば、全くの初心者より、スキルがある方、資格を持っている方を優先して依頼すると思います。

 

仮に、初心者からテープライターとして仕事を受けるには、資格というスキルを身につけると良いかもしれません。それでは、テープライターの資格を見ていきましょう。

 

テープライターの資格

テープライターとしての資格は、通信講座で学習すれば自宅で誰でも取得することができます。

通信講座の受講料は、大体7万円くらいが相場になっており、初心者からでもしっかりと学ぶことができますが、通信講座の受講完了まで結構な時間がかかってしまいます。

そのため、テープライターとして少しづつ依頼を受けながら受講を進めていくと良いかもしれません。

但し、最低これくらいの機材とスキルが必要になります。

機材

・パソコン
・ヘッドセット
・圧縮解凍ソフト
・セキュリティソフト
・テープを再生できる機材
・文書ソフト
・音声ソフト

スキル

・メール対応
・タイピングスピード
・聴力
・国語力

 

その他にも、専門的な用語が飛び交うこともあるので、文法、漢字などの知識やビジネス用語など日頃から新聞、雑誌、本を読み勉強することも大切です。

近年、音声機能も充実してきているので、すぐ仕事がなくなることはないと思いますが、昔に比べると少し減ってきている感じはあります。