テープ起こしの納品について

テープ起こし 納品

テープ起こしの仕事は、講演や会議などで録音された音声の言葉を聞き取って、その内容をテキスト(文章)に直す作業になります。

テープ起こしを依頼してくるクライアントというのは様々で、依頼される仕事は、講演、会議、シンポジウムなど多種多様です。

一般的に、日本語テープ起こしをはじめ、英語テープ起こし、中国語テープ起こしでも、テキスト化した原稿はワードファイルで作られます。

 

クライアントによって依頼方法も様々

クライアントよってはオーダーも様々で、「一太郎」や「エクセルファイル」などに起こしてほしいという依頼は少ないものの、たまにあったりします。

さらに、ファイルでの納品ではなく、文字に起こしたファイルを「紙に印刷したもの」で納品してほしいという依頼もまれにあります。

基本的に、どんな形式のファイルでテープ起こしをしてもテキストデータさえあれば、あとで他の形式ファイルに落とし込むことができるので、基本的に問題はありません。

 

音声ファイルばかりではない

クライアントから依頼されるテープ起こしは、音声ファイルばかりではありません。DVDなど映像付きの音声ファイルで依頼をされるケースもあります。

テープ起こしには、音声だけではわかりにくい難しい内容のものもありますので、映像がついていると非常に役立つわけです。

また、話者(話し手)がたくさんになると、音声だけだと聞き分けがとても難しい場合がありますので、映像があると、とても便利に作業ができます。

この作業については、映像を見ながらのタイピングが至難の技ということもあり、あらかた文字起こしが終わってからの作業になります。

テープ起こしの仕事で重要なのは

テープ起こし 仕事

テープ起こし(文字起こし)の仕事をする上で一番重要になってくるのは、きちんと会話を聞き取れる耳を持つこと。

そして、英語のテープ起こしの場合は、きちんと英語を聞き取れる耳を持っているかどうかです。

いくらタイピングが早くても、録音された音声を聞きながら、正確に聞こえたことを文字に起こすことができなければ全く意味がありません。

テープ起こしのコツについてはこのサイトが参考になります。

 

英語テープ起こしの場合

たとえば、英語に関しては、日本語の方言のように、いろいろな国や地方、地域によって、話しかたに独特のなまりやクセみたいなものがあります。

ざっくり言って、アメリカ、イギリス、オーストラリア、それぞれで話されている言語は英語ですが、それぞれ微妙にアクセントが違ってきます。

そのため、録音された音声からきちんと会話を聞き分けて、文字起こしをしながら文章化していくのは大変な作業になります。

 

テープ起こしの仕事は減っている!?

テープ起こしという仕事は、それなりにテクニックやスキルが必要ですが、国家資格のようなものはないので、自分で努力すればテープリライターになることは可能です。

しかし、テープ起こしを利用するクライアントも、近年では予算の関係などもあり、テープ起こし自体をインハウスでするケースも増えているため、業界は厳しい状況が続いています。

現在では、コロナウイルスの影響もかなりありますが、フリーのテープリライターはもちろんのこと、テープ起こし業者でも依頼数が減少しています。

そのため、作業料金の割引をはじめ、納期の短縮といったサービスを行って、依頼の獲得を目指す業者も多くなっています。